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実録! いしだたかこの離婚調停ドキュメント(中編)

さて、「離婚調停ドキュメント (前編)」の続きです。
前編は、夫と別居した後、いしだたかこから家庭裁判所に離婚調停を申立てをし、1回目の離婚調停が終わったところまでのお話でした。

 

1回目の離婚調停の場で、いしだたかこが提示した主な条件は下記のとおりです。

 

①離婚を希望する
②夫婦共有名義の分譲マンションは、いしだたかこの名義にする
③夫婦共有名義の住宅ローンは、夫が負担して払っていくこと
④夫に慰謝料300万円を要求する

 

なんとも強気というか、都合がいい条件ですね〜。
今思うと我ながら噴飯モノです。

 

ちなみに当時、夫婦に子はなく、いしだたかこは勤続6年の会社員、夫は長年会社員でしたが、数ヶ月前から無職でした。つまり、どこにでもいるフツーのDINKS(ディンクス・夫婦共働き)です。

 

上記の条件を箇条書きのメモにして離婚調停の場に持参しました。

1回目の離婚調停で、男性の調停員はこのメモを見て言いました。
「う〜ん・・・・。奥さん、これ、難しいですよ。希望が通るかどうかは、これからの話し合いでやっていきましょうね」

 

これを翻訳すると、
「あんなぁ、なにムシのいい事言うてんの、こんなん無理でっしゃろ。①の離婚はともかく、こんな都合カッテな条件を誰が飲みまっかいな。へえへぇ、ほな、あんたさんには時間をかけてじっくり現実を解ってもらいまひょ」
といったところでしょうか。

 

実現可能かどうかはともかく、メモ書きは交渉のタタキ台でもあります。
ここでひるんだらズルズルと丸め込まれる、と思ってそのまま条件を押し通す事にしました。
次回(2回目)の調停は約2ヵ月後に決まりました。

 

そして、2回目の調停です。
定刻より前に家庭裁判所に着くと、遠くの廊下の椅子に別居中の夫が座っているのが見えました。
隣には見覚えのない男性が一人。夫はポロシャツというカジュアルな服装に対し、隣の男性はスーツ姿です。
友人ではないし、夫は無職なので仕事関係の人でもないし・・・・はて、誰?

 

申立人用控え室はその廊下の手前なので、いしだたかこは夫に顔を合わすことなく時間まで待ちました。
時間が来て、調停室に呼ばれます。
調停委員から、1回目で提示した条件を変更する余地はあるかを尋ねられました。
答えはノーです。
簡単な質問と応答のやりとりの後、一旦退室です。次は夫が調停委員と話をする番です。

 

夫の話が終わり、再度調停室に呼ばれました。
調停委員が少し困った顔をしていました。
「かなんなぁ・・・・。ダンナさんね、今日、弁護士さんと来られてましたわ。
調停では弁護士は必要ないって、前回も言うたんですけどね。かえってやりにくぅなるんですわ。
ここは裁判じゃのうて、調停なんやさかい、なんで弁護士さんを連れて来はったんですかって言うてやりましたわ」

 

廊下で一緒にいた男性は弁護士だったのです。新しい登場人物です。
これが何を意味するのかは、正直よくわかっていませんでした。
ただ、いしだたかこにとって不利であることは間違いなさそうです。
長年の経験から、調停委員の方は話し合いの「オトシドコロ」のシナリオを描いていたのでしょう。
それが弁護士の登場によって、シナリオが白紙になったようです。

 

この2回目の調停は、ここまでにし、次回に臨むことにしました。
3回目は2ヵ月後です。
その間に、いしだたかこも方針を考え直さなければなりません。

 

というところで、後編で続きをお話ししたいと思います。 

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