年月の経過とともに、会話がかみ合わなくなったり、会話すらしなくなったと自覚していらっしゃる夫婦は少なくありません。
もともと男性と女性では会話の目的が根本的に異なっているということと無関係ではなさそうです。
そもそも会話(コミュニケーション)には、以下のような目的があります。
1 情報の交換
2 感情の共有
3 感情の吐き出し
「情報の交換」は説明・説得のための会話で、終着点がはっきりしています。
「感情の共有」は情報をもとに感情を共に分かち合うことで親近感が高まり、満足感を得ます。
「感情の吐き出し」は愚痴をイメージすると分かりやすく、話し手は聞き手を求めています。
例えば子供の進路の相談や週末の予定などといった、一見情報の交換のようなテーマの話題であっても男女で争点はズレます。
夫は解決策を提案したから一件落着だと思ってはいけません。
妻にとっては感情の共有がなされて初めて一件落着なのです。
会話が一段落したときに、もし妻が不満そうであれば「感情の共有」という作業が完了していないというサインです。
そんな時は「感情の吐き出し」の手伝いをしてあげてください。
その場合は解決策や提案は一切必要ありません。
妻の一人語りの観客なったつもりで、話の腰を折らずにただただ相づちだけ打ってください。
感情の共有もできて感情の吐き出しもできるならば、妻にとって夫は最良の理解者に感じられるのです。
感謝こそすれ、かけがえのない夫をないがしろにする妻はいないでしょう。
うちの嫁さんは自分の提案を受け入れて不満そうな様子は見せないよ、なんて自信に満ちた夫もいらっしゃるかもしれませんね。
頼もしい夫と従順な妻というカップルであれば大変理想的です。
しかし、もし妻が「うちの夫には何を期待しても無駄だ」と考えてポーカーフェイスを見せていたら、時限爆弾はいつか爆発するかもしれません。
お気をつけて…。