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  1. 日々の雑記帳
 

日々の雑記帳

いしだたかこの日々のつれづれや、メッセージを軽い読み物にしました。

2024/05/21
先日衆議院で「共同親権」のための民法改正案が可決されました。
施行は2026年の予定であり、近いうちに国会で成立する見通しのようです。

この件についてマスコミの論調は「DV被害者にとって共同親権は不利益でしかない」という報道が目立ちます。
さてこれらの報道に客観性はあるのでしょうか。

裁判所の司法統計(https://www.courts.go.jp/app/files/toukei/253/012253.pdf)によると、令和2年度の離婚申立の動機(離婚の理由)は以下のようになっています。

男性からの申し立て
一位 性格が合わない
二位/実質一位 精神的に虐待する(モラハラ)
三位/実質二位 異性関係(不倫)
四位/実質三位 家族親族と折り合いが悪い(嫁姑問題)

女性からの申し立て
一位 性格が合わない
二位/実質一位 生活費を渡さない
三位/実質二位 精神的に虐待する(モラハラ)
四位/実質三位 暴力をふるう(身体的暴力)

上記統計は3項目まで重複回答を集計したものなので、男女とも一位の「性格が合わない」のは全ての理由を兼ねています。
であれば一位の理由は一旦脇に置いて、実際には二位の理由が実質一位だと考えられます。
となると、女性からの申し立てでDVが原因で離婚するケースは実質二~三位であり、離婚に際して一番問題視しないといけないのはDV被害よりも経済救済ではないかと推測できます。

近年では身体的暴力よりモラハラに代表される精神的虐待が多くなっています。
モラハラは男女ともに二位、三位と上位にあり、男性側からの申し立てでは実質一位です。
メディアに登場する「当事者」の殆どが女性であることも公平とはいえず、穿った見方をすればマスコミの印象操作かな?と思ってしまいます。
離婚はすべてDVが原因であり、被害者は常に妻(女性)であることが強調された構図の報道が殆どのように見受けられます。

ちなみに上記司法統計は「家庭裁判所に離婚調停を申し立てた人」の割合であり、上記数字の背後には何倍もの夫婦が家裁を通さずに協議による離婚をしています。
実際、DV被害者にとって云々と報じているメディアも「とはいうものの、大半のカップルは話し合いで離婚しています」と現実を語っているので、単にセンセーショナルな話題にしたいだけのマッチポンプ記事ですか?と言いたくなります。
先に連れ去った方がなし崩し的に親権を得ることがあること、経済基盤や養育のサポート体制の有無に関係なく母親が親権を得ることに偏向が見られることは問題ではないでしょうか。

離婚後の子の親権は「単独/父か母どちらか一方のみ」が良いのか「共同/離婚後も父と母がともに責任を負う」が良いのでしょうか。

100通りの夫婦がいれば100通りの最適解があるので、一概には是非を語れる問題ではないことは確かです。
ただ離婚にはお互い合意しているけれど、子を手放したくなくて問題が片付かないカップルも多くいます。
そういう人たちにとっては共同親権というのは解決策の一つになり得ると思います。

何事も完ぺきな法律は無いかもしれませんが、じっくり国会で検討していって欲しいと思います。


2024/05/02
先日広島に所用があり、呉まで足を延ばしてきました。
呉と言えば海上自衛隊の拠点であり、そこで胸にぐっとくる海の男たちのお話を伺うことができました。

それは何十年も昔のお話です。

日本の潜水艦が、訓練中に事故で沈没してしまいました。
同じ頃フランスの潜水艦も沈没して、何週間後かに引き上げられました。
残念ながら生存者はおらず、痛ましいことに多くの乗組員は脱出の望みをかけて、ハッチのすぐ近くに折り重なるように倒れていたそうです。

その後日本の潜水艦も引き上げられることになりました。
フランスでの例があったので、ハッチ下の悲惨な状況を覚悟してそっとハッチを開けたそうです。
ところがハッチの下には誰もいません。

不思議に思って、救助チームは潜水艦の奥まで入っていったそうです。
日本人乗組員は一箇所にかたまることなく、散らばった場所で絶命していました。
それはそれぞれの乗組員の持ち場でした。

一人一人が最期の瞬間まで諦めずに自分のすべき事に取り組んでいたのです。
なんという強靭な精神の持ち主たちで、なんとプロフェッショナルな人たちなのでしょう!
敬礼!
思わず涙腺が崩壊しそうになります。


そしていしだは、おそらく多くの日本人は同様の境遇になれば同じように振る舞うだろうな、とも思うのです。
自分にできることや自分に託されたことをやり遂げることは、人としてとても尊いことに違いはありません。

ちなみにこのお話は呉市からフェリーで20分ほどの地に江田島で聞きました。
ここには知る人ぞ知る名所、「第一術科学校」海上自衛隊の幹部候補生のための学校です。
自衛官OBによるガイド付きで見学できます。


非常にためになる大人の社会見学でした。
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