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  1. 日々の雑記帳
 

日々の雑記帳

いしだたかこの日々のつれづれや、メッセージを軽い読み物にしました。

2016/11/19
C子さんは人生の後半になってよき伴侶に恵まれ、幸せな結婚生活を送っています。
適齢期で結婚したカップルに比べて、ともに過す時間が短いので、一緒にいることをとても大切に思っています。
二人ともフルタイムで仕事をしているので、ご主人は家事も協力的です。
休日もよく二人で出かけます。

C子さんは小学生の時に両親が離婚しました。
C子さんのお母様は離婚後は再婚せず、女手一つでC子さんを立派に育て上げました。
幸せを手に入れたC子さんを見て、さぞお母様は喜んでいらっしゃることでしょう、と思いきや…
「C子が私の家に遊びに来る時はは、いつも婿(C子さんのご主人)がくっついて来る。
 私は男嫌いで、男のような気性だから、私の前でもべたべたしている二人は、気色悪いったらありゃしない。
 C子は一人でも充分生きていける、強い女性に育てたのに」
ありゃりゃ、娘夫婦の仲の良さが気に入らないようです。

男が嫌いなのに、自分は男だなんて言うこと自体矛盾していますが、それはさておいて、
「まあまあ、ご夫婦が仲睦まじいのは喜ばしいことじゃありませんか」
とお話ししたところ、このお母様が結婚した頃のお話しになりました。

結婚してすぐにC子さんを授かったので、楽しい新婚生活は短かったこと。
ご主人とは趣味や嗜好が大きく違っていたため、夫婦で一緒に楽しむことがないまま、数年後に離婚してしまったこと。
そのため「男性に愛された」という実感が持てずにきてしまったこと。
だからこそ離婚を選んだ自分を肯定したい気持ちも強いのでしょう。
ですから男性に愛されている女性(それがたとえ実の娘であっても!)に対して嫉妬や嫌悪感を持ってしまい、また夫へをの不信感や恨みをすべての男性に向けてしまっているようです。

3組に1組が離婚している現在、こういう母親を持つ女性は少なくないと思います。
しっかり者の母親を偉大な女性と尊敬する娘は多いと思いますが、問題はここにあります。
母親の人生観に大きく影響され、自分の人生観に自信が持てなくなってしまうのです。
結婚生活が長くなってくると、当然けんかや意見の対立が起きます。
そんなとき、C子さんのお母様のようなタイプの人は
「ほらね、男って皆そうなんだから。
 かわいいあなた(C子さん)を辛い気持ちにさせるなんて許せないわ。
 夫は所詮あかの他人、親である私のところなら、いつでも戻っていいのよ」
と離婚に拍車をかけるような言動を取ってしまうのです!!

結婚は新しい所帯を築くことです。
民法に「夫婦はともに助け合う義務を負う」とありますが、「(成人した)親子は助け合う義務を負う」とは言及していません。
親子の助け合いは義務権利ではなく、人の道として語られるところですが、法律を極端に解釈すれば、結婚したら親より配偶者を優先、なのです。
結婚した以上は親がなんと言っても、配偶者を自信を持って愛すべきなのです。
「自分たち夫婦の問題は自分たちで結論を出す」ように意識を持つべきなのです。

最近の傾向として「体力と経済力のある親」が夫婦の問題に割って入ってきて、夫婦関係をズタズタにしてしまうケースが増えています。
血のつながりは大きいものですが、赤の他人と人生を送ることで人間として成長できるのも確かです。
自分を育ててくれた親と意見が異なるのは当たり前のことですから、どうか自信を持って自分の人生と配偶者を愛してあげて下さい。
そして親御さんも、自分の娘が選んだ人と娘さんの意志を信じてあげて欲しいと思います。
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