「使命」って表現するとちょっとおおげさですが、要は「命」の「使い方」です。
人が命を得ておぎゃあと生まれるのと同じように、このキ・セ・キ相談室も10年ほど前に誕生しました。
さてこの命=キ・セ・キ相談室を、どう使っていくかは立ち上げ一年目の大きな課題でした。
カウンセラーいしだたかこの強みである「きれいごとではないナマのアドバイス」と「相談者に寄り添ってしっかりサポートしていく」とうこと。
しかし夫婦関係というのはシーソーのようなもので、どちらかが有利になれば一方は不利になる。
ある意味「無理を通せば道理が引っ込む」ように不公平・不条理な結果を招きやすいのも事実です。
後味の悪い結果になってしまっては、修復した夫婦関係にまた亀裂が入ることになるし、離婚となっても憎しみだけが残ってしまうことになる。
相談者の希望に沿うだけのカウンセリングでは、知人に相談するのと変わりないレベルでは意味がない。
プロがカウンセリングをするというのは、「第三者の目」で見るということ。
それがあるからこそ問題を考える上で見落としがなく、双方に異なる視点が生まれて納得できる結論を導き出すことができる。
キ・セ・キ相談室に来られた方とは1対1でお話しすることが多いのですが、カウンセリングルーム自体も一つのキャラクターであり、この部屋がいしだとご相談者を俯瞰して見ているのです。
キ・セ・キ相談室はカウンセラーいしだたかこが運営するカウンセリングルームですが、この部屋にも魂が宿っているのです。
これこそがこのキ・セ・キ相談室の使命です。
ちなみにいしだの好きな言葉に「三方よし」とうのがあります。
これは近江商人の経営哲学と言われており、「商売において売り手と買い手が満足するのは当たり前のこと。社会に貢献できてこそよい商いである」という内容で、「売り手に良し、買い手に良し、世間に良し(=三方に良し)」という言葉で表されています。
この「世間に良し」というのがミソで、これなくしては種々の活動は支持を得られません。
とくにこの相談室のように、別れさせ屋と誤解されることもありますので、世間からの支持や理解というのはとても大切です。
キ・セ・キ相談室は大阪の北浜にある小さな相談室ですが、同時に社会の理(ことわり)とつながっている場所でもあります。