「神楽」ってご存じでしょうか。
神社などで、雅楽と共に仮面をつけた演者が舞いを奉納する神事の一つです。
古事記などの日本神話が題材になっています。
いしだも先日神楽を鑑賞してまいりました。
これはイザナギとイザナミが酒を造って酌み交わすという内容です。
10分間ほどの演目で互いに酒を勧め合ったりしてイチャイチャするだけの舞いですが、演者のユーモラスな動きに時折観客からも笑いがおきます。
いしだも観ていて自然と笑顔になっていきます。
その理由はコレ。
仮面とはいえ、いい笑顔なんです。
男神の顔色が茶色いのは田んぼ仕事で日焼けしていることを表しているのでしょうか。
いかついけれど善良そうな表情です。
女神はふっくらとして母性を感じさせる笑顔です。
演者は多分中年~年配の男性なのでしょうが、何とも言えず可愛いんですよね。
夫婦円満、コミュニケーションの基本は笑顔にあると実感させられます。
それを千数百年前から、先人たちは神楽の中に生活の知恵として残してくれているのですね。
またそれをずっと継承してきた人たちがいるのは有難いことです。
ちなみに男神が酔いつぶれて大の字に寝転がったあと、女神が先にスタスタと舞台から去り、慌てて男神も追って去っていくというフィナーレでした。
昔からかかあ天下が上手くいくコツだったのかなぁ、なんて思ってしまいました。
なんせ日本の最上位の神様は女性ですから。
鑑賞し終わって、心がほっこりしながら帰途につきました。