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  1. 日々の雑記帳
 

日々の雑記帳

いしだたかこの日々のつれづれや、メッセージを軽い読み物にしました。

2018/08/30
人は時としてとても冷酷になったらり、邪悪なことも平気で行うことがあります。
それをその人の個人の資質からくるものなのか、それともそういう環境に置かれたからそうなったのか…といことを実験で証明させようとした人がいます。
かれこれ50年近く前に、アメリカのスタンフォード大学の心理学教授であったフィリップ・ジンバルドーという人です。

「スタンフォード監獄実験」という言葉を聞いた人もいると思います。
大学生をランダムに看守役と囚人役に分けて数日間生活させるという実験で、それまで培ってきた倫理観や道徳観に関係なく、自分の置かれた立場・環境によってその考え方や行動が大きく影響を受けてしまうということが明らかになったのです。

いじめや虐待など、人を支配するのも支配されるのもたまたまそういう立場にいた、という程度の偶然であったりとか…
追い詰められた挙句に、普段では考えられないような残酷なことをしてしまったりとか…
強制的に自信を喪失させられることで、強い罪悪感を持ってしまったりとか…
何かによってその人の善良さがいとも容易く奪われてしまうということは、結構日常生活と隣り合わせになっているのかも、と思わざるを得ないことがこの本に記述されています。

さてこのフィリップ・ジンバルドー教授がスタンフォード監獄実験について執筆した本があります。
『ルシファー・エフェクト 普通の人が悪魔に変わるとき』というタイトルです。
(ジンバルドーという名前も、なんだかおどろおどろしい響きですね)
人物描写や心理描写がじっくり表現されていて大変面白い内容なのですが、なにせ本自体が重くて肩が凝ります。
本文だけでも753ページあり、原注も入れると807ページに及ぶ大作です。
本の厚みは5センチはあります。名刺の縦辺よりも高いです。
ちなみにいしだはこの本を読んで、生まれて初めて「耳たぶまで凝る」という経験をしました。

心理学にご興味がある方は是非読んでみることをお勧めします。



2018/08/19
女性からのご相談で、同じようなケースが続きました。
どの女性も活動的で好奇心が旺盛、そして夫婦関係を良好に維持していくことに積極的なタイプです。
夫の意志を尊重し、妻として自分ができることをしっかり果たしています。

なのに彼女たちが口をそろえて言うのが、夫に対してかなり大きなフラストレーションを抱えて生活しているということです。
大きな出来事があったのではなく、自分でも「こんなことくらいで」と思うような些細なことが積み重なっているのです。
その最たるものが「外食」について。

大雑把な傾向として、男性が外食に求めるものは
 1.好みの味で食欲を満たす
 2.日常の延長にあり、落ち着いて食事が取れる
 3.財布に負担がかからない  といったところでしょうか。

しかし女性にとっては外食は
 1.味やボリューム以外に視覚も重要
 2.自分で作ったり片付けなくて済む上に、未知の味に巡りあえる非日常的なイベント
 3.たまにはプチ贅沢    を求めています。

ですから妻の夫への不満として、夫はいつも同じ場所で同じものを食べたがるので、妻がいくら情報を調べて好みのレストランに誘っても応じないということが挙げられます。
外食を日常の生活の延長上に捉える夫と、プチ贅沢な非日常と捉える妻では、目的・行き先が異なって当然です。
主として稼いでくる夫の収入で外食に行くことが多い夫婦にあっては、妻が常に夫の希望に合わせることになり、妻の満足感が得られません。
これが積み重なると、何か大きなトラブルが生じた時に妻の不満が一気に爆発することになります。
夫はまず妻の不満に気付いていませんから、不満が爆発した時に何が起きたのが分からず右往左往することになります。

それを回避するためには、妻が「○○に行きたい」と言えば、夫は取引先を接待するつもりでその要求に応じることです。
また妻も、乗り気でない同行者(=夫)と行って非日常を楽しめないリスクを犯すより、行きたい時には単独または自分の友人と一緒に行ってプチ贅沢を堪能することをおすすめします。
夫も妻の単独外食は大目にみるべきでしょう。
妻の外食の成果が、夕食の献立として上がってくるかもしれません。
妻の機嫌が良ければ家内は安泰なのです。
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