もう何年も前のことです。
ある日、いしだたかこが夜8時ごろ勤務する会社から帰宅したら、休日で自宅にいるはずの夫が不在でした。
札入れ・小銭入れは自宅に置いたまま。 ちょっとそこまで出ただけだよ〜といったカンジです。
しかし、夜遅くなっても帰ってこないし、電話も入りません。
いつも帰宅コールは入れてくれ、無断で外泊などしたことのない善良でまじめな夫です。
もしや手ぶらで外出した折に、事故にでも遭って、意識不明の重態や身元不明のまま死んでるか?
心配ではあるものの、大の大人が一晩帰宅しないからといって警察に捜索願いを出すのも大げさだよね・・・と、
とりあえず朝まで待つことにしました。
ためらいながら翌朝警察に電話したら、
「×××警察署で保護してます。家族の方は来てください」とのこと。
そこで刑事さんから語られる、飲酒後の夫の素行の悪さ・・・ショックなことばかりです。
最後に刑事さんが言いました。
「奥さんが身元引受人になるのでしたら、本人(夫)には帰ってもらいます」
動揺とパニックに戦いながら書類に住所や氏名を記入しました。
手が震えているのでうまく書けません。特に続柄の欄はどうもヘンな字です。
提出してから気がつきました。
続柄に記入したのは「妻」ではなく「毒」になっていたことを。
この書類はまだ×××警察署にあるのでしょうね。
別れた夫に未練はありません。
ただ、この書類のことを思い出すと、悔しいのです。
私は「毒」じゃありません。
私は「毒」じゃありません。
私は「毒」じゃありません。 本当よ〜!