離婚をしようと決心したら、一日でも早く実現させたいと考えるのは当事者として自然なことですね。
でも人生の幸せの帰結としての離婚を選ぶのでしたら、失敗する離婚をしては元も子もありません。
成功する離婚を実現するには、きちんと作戦を考える必要があるのです。
先日読んだ『米中もし戦わば』という本の中に、離婚にも通じるヒントを見つけました。
これはアメリカの大統領補佐官をはじめとする第一級の専門家が分析した、米中間の戦争の可能性について書かれた本です。
夫婦間の係争を一種の戦争をみなすと、離婚との共通項をこの本の中からいくつか見出すことができました。
そのポイントについて紹介と解説をします。
A.戦争にはプロセスがあり、武力衝突や軍事行動はそのプロセスの中の一つの選択肢であるということ。
B. 全面戦争を避けるために強力な武器を持つことが抑止力になるということ。
C. 武力衝突に突入するときは、停戦と戦後処理まで考え抜いた上で開戦すること。
A.について:
夫婦関係がぎくしゃくしていたり喧嘩が絶えない状態は、すでに冷戦に突入していると言えます。
B.について:
パートナーに、離婚したら失うもの(子ども、経済・生活基盤、信用など)が大きいと思わせることが離婚への抑止力となり、相手からの離婚要求を思いとどまらせます。
C.について:
自分から離婚のための行動を起こす前には、具体的な離婚後の生活のビジョンを考えておくことが何より重要です。
離婚が成立しても得る物が一切なければ、その離婚は失敗ということになります。
すでにA.の状態にある夫婦でも、B.の抑止力が働いていれば関係改善が進む事はよくあることです。
でもC.に向かうのであれば、冷静にポスト離婚の青写真を描いておくのは必須です。
しかしながらさまざまな出来事が積み重なった後では、感情にとらわれずに考えることはとても困難かもしれませんね。
でもご安心ください、このコラムをお読みのあなたがA.〜C.までのどの段階にあっても、必ず解決策は見つかります。
あなたが「失敗する離婚」をしない為に、夫婦問題・離婚カウンセラーいしだたかこが時にセカンドオピニオンとして時に軍師として、しっかりとサポートいたします!