先日見たTV番組で、古典芸能の劇中のセリフで面白いものを発見しました。
恋仲の男女が酒に酔って戯れているシーンです。
「天から降るは比翼の酒〜
地から湧き出たる連理の酒〜」
いしだは知らなかったのですが、「比翼連理(ひよくれんり)」という、男女または夫婦の仲睦まじさを表現する言葉があるのですね。
比翼(ひよく)というのは比翼の鳥を指し、オスとメスそれぞれ目と翼が一つずつしかなく、常に一体となって空を飛ぶ空想上の鳥だそうです。いつも一緒にいて、助け合わねば生きていけないのですね。
そして連理(れんり)とは連理の枝を指し、元は別々の二本の木が、途中で幹や枝がくっついたまま成長している木のことです。神社などにある夫婦杉をイメージするとわかりやすいかと思います。
もし比翼の鳥が現実にいて見ることができたら、感動して胸にじ〜んと来るでしょうね。