新婚当時は「夫と一生ラブラブでいるんだ!」なんて思っていたのに、月日が経つごとにお互いの気持ちがどんどん離れていく……。「なんだか寂しい な」と思い夫婦円満のために努力をしているけれど、いまいち上手くいかない。そんなあなたは、大事なことを忘れているのかもしれません。
そこで今回は、7,000件以上の相談実績を持つ離婚カウンセラーのいしだたかこさんに、“夫婦円満のために忘れがちだけれど絶対にやるべきこと”について伺いました。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉がありますよね。「うんうん、そうだよね」なんて思いつつも、結婚して一緒にいる時間が多くなるとどうしても感謝の言葉「ありがとう」を忘れがちです。
新婚当時は、夫が少しでもなにかしてくれると「ありがとう」と言って、ときにはご馳走まで作っていたはず。
しかしいつの間にか、夫がお皿洗いをしてくれても「私だっていつもやっているんだから、やって当然!」と言いのけたり、買い物で重い荷物を持ってく れても「あっ、そうだ! あれも買わなきゃ。まだ持てるでしょ?」とコキ使ったり、お給料日になったら「もっと給料増えたらいいのに……」なんて感謝どこ ろか、「もっと稼いでこい!」と言わんばかりの態度を取ったり……。
これでは夫婦円満からは遠のいていくどころか、夫の気持ちがどんどん離れていくのは目に見えていますよね。些細なことでも夫がなにかをしてくれたときには、とびっきりの笑顔で、目を見て「ありがとう」と伝えましょう。
新婚時代は、夫に対して「あなたって本当に素敵ね!」と目をハートにして言うだけでなく、あっちでもこっちでも「うちの夫ってね〜」なんてデレデレしながらノロけたり、褒めたりしていたのではないでしょうか? もう「夫のいいところしか見えない!」という感じだったはず。
しかし、次第に夫のいいところは当たり前になり、逆に嫌いなわけではないけれど悪い部分ばかりが目についてしまいますよね。それゆえ口を開けば、「あなたはこれしてくれない、あれしてくれない」と文句を言ったり、「昔はもっと優しかったのに!」と今の夫を否定したり。
あなただって、毎日一生懸命に家事を頑張っているのに、夫から「君はなにもしてくれない」「昔はもっと魅力的だった」なんて言われたら、悲しくなって夫から心が離れてしまうでしょう。
逆に、「君はいつも美味しいご飯を作ってくれているよね!」「今もかわらず美人だね」なんて褒められたら、ますます夫が大好きになって「結婚してよかった」と思うはずです。
だからこそ、あなたも夫をどんどん褒めていきましょう。これだけでも夫婦円満に大いに役立ちます。
あなたは夫と一緒にテーブルに着いて夕食を食べていますか? 理想はそうしたいけれど現実には、家事や育児で忙しく、夫にだけ食事をさせて自分はバタバタと動き回っている、なんてことがあるのではないでしょうか。
実際に、いしださん自身のご経験でこんなことがあったそう。
仕事で忙しい時期に、テーブルに夕食のおかずを並べて、先に旦那さんに食事をさせて、その間にいしださんが入浴を済ませることが多かったときのこと。決まって旦那さんは、発泡酒だけを飲んでおかずの大半を残して先に寝てしまっていたのだとか。
それに怒ったいしださんが、「せっかく作った晩御飯を食べないんだったらもう作らないよ!」と言ったら、こんな答えが返ってきたといいます。
「僕はあなたの作ったものが嫌いじゃない。特にあのおかずは僕の大好物だったので、食事を楽しみにしていたよ。だから、一緒にいただきますと言って、一緒に食べたかった。でも、あなたはお風呂に入ると1時間くらいかかるから、明日も早いし待ちきれなくて先に寝てしまった」
このエピソードに「ドキッ……」とした方は少なくないでしょう。
どんなご馳走も1人で食べる寂しさにはかなわないようです。女性は美味しいご飯をつくって夫に食べさせることが愛情だと思ってしまいますが、男性は2人一緒に楽しく食べたいと願っていることがわかるはず。
いつでもどこでもそこそこの食材が手に入る昨今は、腕によりをかけて料理を作ることよりも、出来合いのものでも「美味しいね!」と言いながら一緒に食べられることが、夫にとっては重要なのです。
また、一日の終わりの夕食の席は、その日あったことを話せるので、ゆっくりとコミュニケーションが取れる唯一の時間といってもいいでしょう。忙しくても、“夕食は必ず一緒に食べて、夫婦の会話を楽しむ”などの決め事をつくり、夫婦仲をより良くしていきましょう。
今回は、夫婦円満のために忘れがちだけれど絶対にやるべきことをご紹介しましたが、いかがでしたか? 日々の生活のなかで、この3つのことを厳守していつまでも夫婦ラブラブでいましょう。