小学生の子どもを連れて離婚したH美さん。離婚の理由は夫のDVです。
離婚後は学生時代に取得した資格を活かして働きはじめました。
さばさばとした性格で、言葉も歯切れがよく、本人も「私、中身はオトコだから」と言います。
自分がオトコだから、好きになる男性も男らしい人が好き。
それで一緒になったら、夫は妻である自分より優位な立場に居ようとして衝突。
最初は勝気なH美さんも負けじと応戦していたようですが、次第に形成は不利に。
恐怖と憎しみが消えず、別れることになりました。
そのH美さんから近況報告がありました。
「最近気になる男性が現れたんだけど、どうも元ダンナと似たタイプのような気がして…。」
DVオトコに遭遇してしまうのは、どうやらそういうタイプを好んでしまうH美さんに原因があるようです。
H美さんは自分の性格も「中身はオトコ」と形容していますが、彼女の「オトコ」らしさの基準って何でしょう。
自信があること
強くあること
積極的で能動的であること
挑戦的で怖いもの知らずであること などでしょうか。
これ、見方を変えたらとても危ないのです。
攻撃的であることや、服従より支配を好むタイプはDVの要素とピッタリあてはまるからです。
「だって女々しい人は嫌なんですよ、やっぱり男らしくないと」とH美さん。
それは裏を返せば、支配的な男性に服従することを肯定していることになります。
ステレオタイプ的な男らしさの概念を捨てなければ、パートナー選びを間違え続けますよ!
確かに自信がないよりはある人のほうが魅力的です。
実るほど頭を垂れる稲穂かな という言葉もあるように、本当に自信がある人は精神的な余裕がありますから、むしろ穏やかで紳士的であることが多いです。
自信がないから威嚇しておかないと気がすまない、支配して自分から離れないようにしておきたい、それがDV加害者なんです。
そんなメッキ男の表面上の振る舞いだけで判断してはダメ。
頑張り屋さんのH美さんのことです。
いしだの言う意味をきっと分かってくれると思います。