★★ 恋愛結婚して5年目の女性、L子さんからのご相談 ★★
年下で会社員の夫(20代)と、L子さん(30代)の二人暮らし。子供ができたらL子さんはパートの仕事を辞める予定。
将来マイホームも持ちたいが、夫との金銭感覚の違いが目下の悩み。
夫は生活費として必要な分をL子さんに渡しているが、貯金をしようとしない。
夫の実家が借金の返済で問題を抱えたことをきっかけに、貯金を決意。しかし相変わらず貯金する気配なし。
なぜ?と問い詰めると、「車(仕事用)を買い換える予定もあるし、貯金もなんて無理!」と逆ギレ。
未だに貯金ができていない状態が不安になったL子さんはいっそ離婚して堅実な生活をと思う。
だが、今後経済的に自立できるのか、また今後再婚できるのか自信がない。
どうしたらよいか途方にくれている。
◆◆◆ いしだたかこのアドバイス ◆◆◆
L子さん、お忙しい中メール相談をいただきまして、ありがとうございます。
貯蓄のことでご主人と意見が合わず、お焦りになる気持ちがよく伝わってまいりました。
世の中の夫は妻の収入に関係なく、給料をすべて妻に渡して妻に家計管理を任せるタイプと、必要な生活費だけを妻に渡して自分で家計を把握するタイプに大別できるようです。
ご主人はおそらく後者だと思います。
L子さんが堅実に貯蓄をして将来に備えようとしているのに対して、ご主人は貯金を優先するより、日々の生活を充実させたいとのお考えかもしれません。
不測の事態に備えて貯蓄に励むアリ型ではなく、今生きていることを楽しむキリギリス型といったところでしょうか。
ご主人はもともと貯金の習慣を家庭の中で身につけてこられなかったのかもしれませんね。
ただ、ご両親の借金問題を目の当たりにして、貯蓄の重要性は認識しておられるようです。
これから貯金体質に改善できる余地はありそうです。
ところでL子さんは貯蓄の目標額を決めていらっしゃるのでしょうか。
L子さんの貯蓄プランは、貯金の習慣のないご主人からしてみればウォーミングアップなしでいきなりフルマラソンに挑戦するようなものかもしれませんよ。
まずは月に1〜2万円くらいの少額で、給与天引きなどを利用して強制的に貯金する方法から始めてみてはいかがでしょうか。
時間はかかりますが、着実に貯めるられます。
一方、月々の余ったお金を貯金に回すのは金額も不安定で継続しにくいので、自動車や耐久消費財の購入や旅行といった、具体的な目的のための一時プール金と割り切った方がいいかもしれません。
ご主人は家事にも協力的で普段は仲が良いとのこと、まず問題のない夫婦です。
貯金は多いに越したことはありませんが、ご主人の収入も安定しておりちゃんと生活していらっしゃるので、貯金のために生活の楽しみやゆとりを犠牲にする必要はないですよ。