結婚するまでにそれぞれが親・きょうだい・親戚・友人などの人的資源を持っています。
夫婦生活が上手くいっていればお互いの人的資源が「ご縁」となって豊かな人間関係が築かれていきます。
しかし一旦夫婦関係にヒビが入ってしまった場合には、この「ご縁」に頼ることはちょっと待ってください。
その理由には3つあります。
1.「夫vs妻」の構図は、「夫&夫の味方vs妻&妻の味方」となり、対立する人数が増えます。
基本的に夫の人脈は夫の味方、妻の人脈は妻の味方になる事が多いです。
いくら公平に考えようとしても、身びいきという感情を排除することは難しいのです。
当事者の意向から離れて、味方同士でエキサイトしてしまい、お互いが引くに引けない状態に陥る可能性があります。
2.相談はする方よりされた方の負担が大きいので、人間関係を壊してしまうおそれがあります。
「相談したらスッキリした」という経験をお持ちの方は多いでしょう。
しかし「相談されて気分がよかった」と感じる人は少ないと思います。
深刻な内容の話をしっかり聞き続けること自体、慣れた人でないと苦痛を感じます。
ですから通常は適度なところで気休め的なアドバイスでその場を濁されてしまいます。
また相談ごとが繰り返されると、相談された方は相談者を避けるようになるかもしれません。
3.秘密が保てない。
「ご縁」のある方同士の中で相談内容が拡散されます。
いくら「ここだけの秘密」と念を押して相談しても、知られたくない人の耳に入ることがありえます。
人は秘密を持ち続けることは苦痛なので、苦痛から逃れる為につい他人に口外してしまうのです。
特に慎重を期したいのはパートナーの不倫のケースです。
パートナーに不倫の疑いが生じて自分の知人に相談したら、その知人が不倫相手であったなんてケースもあるのです。
もちろん困ったときに頼りになるのも身近な人たちですので、頼りにすることを否定するものではありません。
しかし解決が必要な相談の場合は、相談する相手をよくよく選ぶ必要があります。
その点、いしだのような専門のカウンセラーは守秘義務はもちろん、「話を聴く」ことにかけてもプロフェッショナルですから、一切の配慮をすることなく思う存分に相談することができます。