離婚理由の上位を占める、「借金」についてのお話です。
長引く不況で暮らし向きが一向にラクにならないと、お嘆きの方も多いご時世です。
やむなく借金をして糊口をしのぐ方もいれば、ギャンブルなどに入れ込んだ揚げ句の借金の方もいらっしゃいます。
返済のための借金を繰り返すうちに、手に負えない金額にまで膨らんでしまうと、結婚生活の破綻を招く原因になります。
早い段階で解決策を探れば、その分金利から解放されるのも早くなります。
借金解決の方法としては、一定の収入などの返済能力があるかどうかによっても選択肢が異なりますが、
①過払い金請求 ・・・ 払いすぎたお金・利息が戻ってくる
②任意整理 ・・・・・・・ 今後の金利がなくなり、返済プランを見直す
③民事再生 ・・・・・・・ 借金そのものを大幅に減らす
④自己破産 ・・・・・・・ 借金をゼロにする
などが主な債務整理だと思います。
弁護士さんや司法書士さんなど専門家に相談の上、相応しい解決策を探るのが望ましいでしょう。
どの方法を選ぶにせよまず大切なのは、夫婦で借金の存在を認め、総額を把握することです。
配偶者に内緒で借りたお金だから今更言えない、というのでは離婚の危機を目前にして、前に進むことができません。
家族に内緒で債務整理ができる場合もありますが、やはり家族の協力はなくてはならないものです。
勇気を持って打ち明けましょう。
それは自分と家族を守るためです。
家族への影響を心配して債務整理に踏み切れない方もいらっしゃると思います。
債務は本人にのみ帰属するので、債務整理をしたからといって家族の財産が処分されたり、進学・就職などに影響が出ることもありません。
しかし保証人になっている家族がいれば、本人に代わって債務の弁済義務を負うことになります。
債務整理が済んだらオシマイではありません。
ここからがスタートです。
借金の原因が未解決では、また借金をすることになります。
収入を増やす、支出を減らすなど、根本的な生活スタイルの見直しをしなければなりません。
そのときに必要になってくるのが、家族としての協力体制や連帯感です。
ただ配偶者が内緒にしておいた、返せる借金や返済中の借金を見つけて大騒ぎするのは、却って問題が大きくなります。
やはり夫婦間の話し合いと信頼関係が大切です。
人生は長く続くのです。
一時の苦境で全てを失わないように、冷静に対処していって下さいね。
自分の借金を配偶者や家族に打ち明けられない方は、いしだたかこが付き添って支援することも可能です。